花粉症 肌荒れ

花粉で肌荒れが……専門家が教える、身体の内側からのケア方法

2019/02/07

花粉が飛散し始める季節。とくに2月〜4月はスギやヒノキといった、代表的な木の花粉が飛散し始めます。今や国民病とも呼ばれている花粉症は、くしゃみや鼻水、目のかゆみだけでなく、“肌荒れ”も引き起こすもの。

かゆいし、痛いし、見た目も悪い。ひどいときには誰とも会いたくなくなってしまうほどテンションは下がってしまいますよね。

今回は、身体の内側からできる対策方法を管理栄養士の藤谷絵理さん監修のもとご紹介します。

花粉症じゃない人も影響アリ!花粉が原因の肌荒れの症状とは

花粉によるアレルギー症状としては、鼻水や目のかゆみといったものが代表的ですが、なかには鼻や目には症状が出ないのに、皮膚だけに症状が現れる人もいます。

「自分は花粉症ではない」という人も、一時的に肌の変化を感じるようであれば、花粉を疑ってみて。主な症状としては、メイクのりが悪くなったり、肌の乾燥やかゆみなどがあげられます。

▼花粉による肌トラブル例

  • □ メイクのりが悪くなった
  • □ ニキビがいきなりできた、もしくは悪化した
  • □ 乾燥やかさつきがある
  • □ 赤みがある
  • □ かゆみ、ただれがある
  • □ 肌に水をつけるとヒリヒリする

なおこれらの肌トラブルは、皮膚への花粉の付着や、花粉が体内に入ることによって起こる抗原抗体反応によるもの。一般的な花粉症と同じく、風の強い日や、晴れた日に症状が強く出やすい傾向にあります。

花粉による肌荒れが起こる原因とは

花粉症 肌荒れ 原因

花粉による肌荒れの場合、肌表面のみのスキンケアだけでは不十分な場合も。免疫力の強化や代謝アップなど、身体のバリア機能を高めなければ、花粉が飛んでいる間ずっと肌荒れを繰り返してしまいます。

ここではまず、花粉で肌荒れが起きる原因を3つお伝えしていきます。

原因1.免疫力の低下

花粉によるアレルギー症状と免疫力には深い関係があります。アレルギー症状は、体内に侵入した花粉を攻撃しようと体の免疫機能が働くことで起こるもの。この免疫機能が、本来は身体に害のない花粉に対し、不必要に反応してしまい身体を守るために起こった反応がアレルギーになります。

食生活の乱れやストレスによって免疫力が下がると症状もひどくなりやすいため、免疫力を高め、花粉に対するバリア機能を身につけることが大切です。

原因2.腸内環境の乱れ

腸内には、身体全体の免疫細胞の約6〜7割が集まっていると言われています。つまり、腸内環境が乱れれば免疫機能も低下するということ。「肌は腸内を映す鏡」ともいわれ、腸内環境を整えることで花粉による肌荒れの抑制も期待できます。

腸内環境を整えるために、取り入れやすい食品が「ヨーグルト」。そのまま食べてもいいのですが、ヨーグルトをサラダのディップにするなど、料理にも活用することができます。乳酸菌が悪玉菌の増殖を抑えるため、腸内環境を整える土台作りができますよ。

▼関連記事
花粉症の肌荒れ対策に!ヨーグルトで彩り豊かなホットサラダ

原因3.ストレスによるターンオーバーの乱れ

肌細胞は層状構造をしており、新しい細胞はいちばん下の層で生まれます。そして徐々に肌表面へと押し上げられ、最後は垢となってはがれ落ちます。この流れが肌の代謝(ターンオーバー)と呼ばれる仕組み。ターンオーバーが乱れると、花粉などの外的刺激から肌を守る角質層のバリア機能が低下し、かゆみといった肌荒れの原因となります。そのため、花粉による肌荒れ対策には、ターンオーバーを正常にし、肌のバリア機能を強化する必要があるのです。

ストレスは、このターンオーバーを乱す要因のひとつ。人間はストレスを感じるとステロイドホルモンの分泌が高まり、ターンオーバーを停滞させる作用があります。

花粉による肌荒れの対策には、肌に必要な栄養をしっかり補い、まずはターンオーバーを整えるのが大切。ターンオーバーが正常に行われなければ、肌荒れはいつまでも治りません。

花粉による肌荒れ対策のために摂っておきたい栄養素

肌荒れ 対策

続いて、上記の体質改善にもつながる栄養素をご紹介します。花粉症と関係のない肌荒れにも効果が期待できる栄養素ばかりなので、花粉シーズンが終わってからも意識して食事に取り入れていきましょう。

ビタミンD

さまざまな種類のあるビタミンの中でも、花粉症に悩んでいる人が取るべきなのは“ビタミンD”。免疫系の機能を正常に働かせるために必要な栄養素なのです。

また、ビタミンDは紫外線を浴びることで生成されます。週2回程度、日焼け止めを塗るのをグッとこらえ、5分~30分程度浴びてみてください。

▼ビタミンDを多く含む食べ物
きのこ類、サケやサバなどの魚類、卵

食物繊維

花粉症の改善には、腸内環境を整えることが大切というのは先にお伝えした通り。食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり、腸内細菌バランスを整える効果があります。

また、便のカサや水分量を増すことで便通をスムーズにし、体内の老廃物を排泄する手助けを担ってくれます。このふたつの働きにより、食物繊維は腸内環境の改善に大きく役立つのです。

▼食物繊維を多く含む食べ物
ゴボウ・レンコンなどの根菜類、大豆、海藻類、もち麦などの穀物

オメガ3系脂肪酸

オメガ3系脂肪酸には体内の炎症反応を抑制する作用があるため、肌荒れを含むアレルギー症状の緩和に期待できます。

オメガ3系脂肪酸は体内で生成できないため、食べ物から積極的に摂る必要があります。青魚に含まれる“DHA”や“EPA”がオメガ3系にあたります。オメガ3系脂肪酸は酸化しやすいため、えごま油や亜麻仁油から摂取する場合は早めに使い切り、青魚は新鮮なものを選ぶようにしましょう。

▼オメガ3を多く含む食べ物
えごま油、亜麻仁油、青魚、アボカド、クルミなどのナッツ類、ココナッツオイル、栗

身体の内側からのケアで花粉時期でもお肌を快適に

花粉による肌荒れは短期的なケアですぐに治るものではありませんが、身体の内側からケアしていくことで肌荒れを抑えることができます。

花粉が飛ぶこれからの時期に備えて、快適な肌を維持できるよう身体のなかからも気を使ってみてくださいね。

藤谷絵理

藤谷絵理

管理栄養士。委託給食の現場で経験を積み、その後特定保健指導の業務に携わる。現在は栄養指導、記事の執筆や監修を行い人々の健康をさまざまな角度からサポートしている。