美容皮膚科医が斬る!健康志向の高いアラサー女子の肌キレイ診断

2018/11/15

美容皮膚科医であり美肌のスペシャリスト・萩池洋子先生が、悩める大人女子のライフスタイルを徹底診断!

第2回目は、健康志向の高いアラサー会社員。食生活から運動習慣まで、一見パーフェクトに見えるライフスタイルに潜む懸念とは……?

今回の受診者:健康志向のアラサー女子

今回の受診者:健康志向のアラサー女子

カルテNo.2

K・Kさん(31歳)/会社員

<肌タイプ>
混合肌

<肌悩み>
毛穴の開き・黒ずみ

K・Kさんのタイムスケジュール

【CHECK 1】運動量

今回の受診者:健康志向のアラサー女子

通勤時は遠回りをして歩くのが日課です。ゴルフが趣味なので、平日は週1回練習に行き、休日はゴルフやジムで2〜3時間は運動しています。

\萩池先生 CHECK!/

「運動で汗をかくと、美肌効果もあり!」

忙しい朝の通勤時に遠回りをして歩くなど、平日の運動を習慣化して、よく頑張っているな〜というのが第一印象。健康志向の高さがうかがえるライフスタイルです。

K・Kさんがお悩みの毛穴の開きや黒ずみには、運動で代謝を上げること、そして、汗をかいて毛穴の老廃物を排出させることが大切。軽く汗をかく程度の運動をぜひ続けてほしいと思います。さらに加えるなら、平日の自宅、寝起きや寝る前にストレッチやヨガなどを取り入れてみてはいかがでしょうか?健康的な体づくりだけでなく、メンタル面と向き合ういい時間になるはず。

野菜や肉など、いろいろなものから栄養を摂るのが良い食事と同じく、運動も多彩なものを取り入れるのがおすすめです。

なお、秋冬は紫外線がもっとも弱くなる季節ですが、屋外に出るときは日焼け対策をお忘れなく。夏と同じ強い日焼け止めは肌に負担をかけるため、SPFが低いものに切り替えましょう。ゴルフ練習場などの屋外では、日陰でも反射光を浴びるのでSPF30程度のものを、通勤時はSPF15程度のもので十分です。

【CHECK 2】睡眠時間

今回の受診者:健康志向のアラサー女子

目覚まし時計をセットしても、設定時間の1時間ほど前に起きてしまいます。

\萩池先生 CHECK!/

「睡眠は質が大切! ぐっすり眠れていますか?」

早めに起きたとしてもスッキリと目覚められているのであれば問題ありませんが、日中眠気に襲われるなどの傾眠傾向がある場合、夜に良い睡眠がとれていない可能性があります。

代謝を促す成長ホルモンは睡眠中に分泌されますから、十分な睡眠をとることは健康的な体づくりや美肌づくりにとても大切な要素。現在、K・Kさんの平日における平均睡眠時間は5〜6時間とのことですが、もし「早く起きなきゃ」と不安になって目が覚めてしまっている場合は就寝時間を早めて睡眠時間を増やしてもいいかもしれません。また、寝る前にストレッチを行ったりホットドリンクを飲んだりと、心身ともにリラックスしてから眠りにつくことも質の良い睡眠時間にするために効果的です。

【CHECK 3】ストレス

今回の受診者:健康志向のアラサー女子

もともとあまりストレスは感じていませんが、家族や友人とお酒を嗜んだり、ゴルフをしたり、休日に遊びに出かけることで発散しています。

\萩池先生 CHECK!/

「ストレスマネージメントは完璧です!」

ストレスは多かれ少なかれ、誰しもが抱えているものですが、K・Kさんは自分なりのストレス対処法を身につけていることで、前向きな思考へ転換させることができています。ストレスマネージメントがうまくできるとたくましく生きる力にもなりますから、この点は花マルです。睡眠や食事ももちろん大切ですが、毎日わくわくしながら楽しく過ごすことで、肌も生き生きしてきます。内面を整えることも、美しい肌には欠かせない要素なのです。

【CHECK 4】食事内容

朝:パン、サラダ、コーヒー(ブラック)、梨、ヨーグルト

昼:おにぎり2つ、サラダ

間食:なし

夜:ポテトサラダ、レタスサラダ、ごぼうサラダ、牛肉(塩コショウ少なめ、メインはわさび)、漬物

飲み物:コーヒー、麦茶、水

K・Kさんの食事内容
今回の受診者:健康志向のアラサー女子

夫が年上なので、健康を考えて食事には気を使っています。外食は週1回程度、自炊の際は糖分、塩分を控えめにするよう心がけています。

炭水化物は朝と昼のみで、夜はとらないようにしています。野菜、きのこ、海藻などを使ったおかずを2品は作るようにしています。

\萩池先生 CHECK!/

「カラフルな食材で、さらに栄養素をプラスして」

ご主人への愛を感じるバランスの良い食事ですが、もうひとつ欲しいのは彩りの豊かさ。見た目も食事の楽しみのひとつですし、何よりカラフルな食材を使うことで、まんべんなく栄養素をとることができます。

たとえばサラダには、トマトやブロッコリー、ほうれん草など色の濃い野菜を加えると、肌の調子を整えるビタミン、ミネラルが豊富になります。温野菜や野菜スープ、炒めものも良いでしょう。食材の種類をぐっと増やすことができますよ。また、ドレッシングではなくオリーブオイルなどの良質なオイルをかけるようにすると、なお良いでしょう。酸度0.8%以下のエクストラバージン・オリーブオイルなどは、摂取することで体重が減少するという研究結果もあります。油を使うことを恐れず、良質なものを選んで取り入れてみてください。

なお、昼食のおにぎりはひとつにして、代わりに具だくさんのスープを加えると、食事から水分も摂取できてさらにバランスが良くなります。コンビニで買えるカップスープなど、手軽に取り入れられるものから試してみてください。

【CHECK 5】スキンケアルール

朝:洗顔、化粧水

夜:クレンジング、洗顔、化粧水、美容液、乳液

<マイルール>

今回の受診者:健康志向のアラサー女子

夜のスキンケアを重点的に行い、朝は化粧水だけで簡単に済ませています。

\萩池先生 CHECK!/

「乾燥シーズンのスキンケアは、保湿が重要!」

洗顔後に化粧水だけのケアはNG。水分が蒸発するときに皮膚の水分も一緒に蒸発するため、化粧水だけでは逆に乾燥してしまうからです。とくにK・Kさんがお悩みの毛穴の開き・黒ずみの解消に、保湿ケアは重要なポイント。肌が乾燥している状態だと、キメが乱れ、毛穴の目立ちをさらに悪化させてしまうことも。スキンケアの際は、乳液もセットで使って、しっかりと保湿をしましょう。

とくに、空気が乾燥して肌のバリア機能が低下してしまう秋冬シーズンは、保湿ケアによってしっかりと栄養分を入れることが大切です。

総合評価

萩池洋子
総合評価:B(※)
「楽しみながら、ゆるく長くを心がけて」

健康に気を使った食事や運動習慣など、斬り込むスキがないほどバランスのとれたライフスタイルですが、「頑張りすぎていないかな?」というのが気になるところ。ということで、今回はB評価です。

運動面では趣味のゴルフを無理なく楽しんでいる様子がうかがえますが、食事面では健康志向が高すぎて、イマイチ食事そのものを楽しめていないのでは?という懸念があります。栄養を摂ることももちろん大切ですが、料理を視覚で味わうことも食事の重要な要素。たまには好きなものを好きなだけ食べるなど、自分へのご褒美も用意してあげましょう。心がけたいのは、ゆるく長く、そして楽しく続けることです。

一方、肌トラブルとしては毛穴の開き・黒ずみにお悩みとのことですが、引き続き適度な運動で代謝を上げて肌のターンオーバーを促しながらも、今後は保湿重視のスキンケアに注力して肌のキメを整えていくことで、トラブル知らずの美肌を目指してください。

※評価はA〜Eの5段階評価

萩池洋子

萩池洋子

美容皮膚科医。頭頸部外科・耳鼻咽喉科専門医。東京女子医大卒後、国内の三つの国立大学病院で研究勤務を主軸として、その後LAへ留学。UCLAにて研究室で再生医療を研究、米国製薬会社エマウスメディカル勤務。ナショナルレーザー研究所集中コース卒後帰国。青山に米国の視点からのクリニックを開院し、2018年より銀座に移転。 内外面から作る本当の美を、ホルモンや食習慣からも治療するホリスティック医療を展開している。更年期と加齢のヘルスケア学会・日本サプリメント学会の幹事を兼任。