美容皮膚科医が斬る!仕事に生きるアラフォー女子の肌キレイ診断

2018/10/11

シミ、しわ、たるみ、年齢を重ねるにつれて増える肌トラブル。必要なのはスキンケア? 正しい生活習慣? それとも……?

悩み多きアラフォー女子のライフスタイルを、美容皮膚科医であり美肌のスペシャリスト・萩池洋子先生が多角的にチェック!食生活から運動習慣まで、今すぐできて長く続けられる改善法をアドバイスしていただきました。

今回の受診者:仕事に生きるアラフォー女子

今回の受診者:仕事に生きるアラフォー女子

カルテNo.1

I・Uさん(39歳)/フリーライター

<肌タイプ>
混合肌

<肌悩み>
シミ、たるみ、毛穴の開き・黒ずみ

I・Uさんのタイムスケジュール

I・Uさんのタイムスケジュール I・Uさんのタイムスケジュール

【CHECK 1】運動量

今回の受診者:仕事に生きるアラフォー女子

運動といえば、毎日犬の散歩で30分は歩いています。犬のペースで歩くので、立ち止まることも多いです。

\萩池先生 CHECK!/

「犬の散歩は、運動になりません!」

犬の散歩を習慣化していることは良いと思いますが、40代前後の女性の場合、この程度の負荷の運動で「運動した!」と満足してはダメ。身体の代謝を良くするためには、軽く息が上がる、または汗をかくくらいの運動をしないと効果はないでしょう。かと言っていきなりジョギングを始めても続かないのがオチ。運動は継続して行うことが大切なので、たとえば「地下鉄ではエスカレーターではなく階段を使う」「電車に乗ったら、最後のひと駅は歩く」など、今すぐできることから始めてはいかがでしょうか。

また、散歩中の日焼け対策は念入りに。シミやしわのもっとも大きな原因は紫外線による光老化ですから、帽子をかぶる、日焼け止めを塗る、といった基本的な日焼け対策は必ず行いましょう。

【CHECK 2】ストレス

今回の受診者:仕事に生きるアラフォー女子

ライターという仕事柄、人と話さない日も多いです。愚痴などを言える場所があまりないため、ストレスが少し溜まりがちかもしれません……。

\萩池先生 CHECK!/

「ストレスの解消は、美肌づくりに不可欠」

「病は気から」と言うように、体調がすぐれないときでも精神的にしっかりとしていれば免疫力が高まるもの。I・Uさんの場合は、愛犬との癒しの時間に加え、友人と楽しむ時間をさらに充実させることで、より広い視野を持てると思います。適切にストレスコントロールをすることも、美肌づくりには欠かせない要素です。

【CHECK 3】食事内容

朝:コーンフレークにヨーグルトをかけたもの、アイスソイラテ、乳酸菌飲料

昼:フィッシュバーガーとポテト

間食:差し入れのフレンチトーストやケータリングのお菓子を撮影の合間につまむ。アイス。

夜:カレー、トマトのサラダ

飲み物:冷たいお茶、アイスソイラテ、抹茶クリームフラペチーノ

I・Uさんの食事内容
今回の受診者:仕事に生きるアラフォー女子

忙しくても、朝食を抜かないのがマイルール。腸活のため、もう12年間ほど乳酸菌飲料を毎朝飲み続けています。アイスが大好きで、1日1〜2個食べます。1日家で原稿を書く日は、昼食の代わりにポテトチップスを1袋食べてしまうことも……。

\萩池先生 CHECK!/

「その過剰な糖分が、肌老化を加速させています!」

I・Uさんが12年間飲み続けているという乳酸菌飲料には、一般的なジュースや炭酸飲料よりも割合的に糖分が多く含まれています。また、ヨーグルトやコーンフレークも加糖タイプであれば完全に糖分過多。糖分を摂りすぎると、余分な糖がたんぱく質を変性させたり、細胞の活性を妨げたりする「糖化」という反応が起こります。その結果、シミやしわができる、ハリが失われるなどいわゆる老化が進むのです。I・Uさんは甘いものが好きな方だと思いますので、まずは朝の乳酸菌飲料をやめて、ヨーグルトとコーンフレークをプレーンタイプにすることから始めましょう。ドライフルーツなどを加えれば、ビタミンが補充されるうえ、自然な甘みが加わって食べやすさもアップします。

また、全体的にビタミンやタンパク質が不足しているのも気になります。ただし、毎日忙しくて栄養バランスの良い食事を作るのが難しい場合もあるはず。そんなときはカレーライスやサラダに大豆を入れたり、サプリでビタミンを補ったりと、できる範囲で工夫しましょう。

【CHECK 4】スキンケアルール

朝:化粧水、乳液、洗顔

夜:化粧水、乳液、クレンジングオイル、洗顔、アイクリーム、美容液

<マイルール>

今回の受診者:仕事に生きるアラフォー女子

とにかく量をケチらず、たっぷり使うようにしています。化粧水や乳液は500円玉大を2〜3回重ね付けします。

\萩池先生 CHECK!/

「気休めスキンケアよりも、生活習慣の改善が急務」

ほとんどの方が化粧水や乳液をお使いだと思いますが、ひとつ断言できるのは「スキンケアだけで肌トラブルは解決できない」ということ。シミやしわの進行を遅らせることはできるかもしれませんが、根本的に必要なのは食事や生活習慣の改善です。肌に良いという、うたい文句に惹かれて、コラーゲンやヒアルロン酸を飲む方もいらっしゃいますが、効果のほどは……期待できないのが現実です。肌のコラーゲン量を増やしたいなら、コラーゲンを生成するたんぱく質(アミノ酸)をしっかり食事から摂取すること。そして、コラーゲンが生成されやすくするために代謝を上げることを考えましょう。

総合評価

萩池洋子
総合評価:E(※)
「美肌のための心がけに、間違った観念がたっぷり」

犬の散歩の運動習慣、乳酸菌飲料、ヨーグルトなど美肌のための心がけに間違った観念がたっぷり。特に肌のみならず、体の細胞全体への老化に大敵である、糖質摂取への危機感なし!まずはご本人に、このリスクに気づいてもらうためにも、辛口のE評価です。

I・Uさんのもっとも大きな改善点は、食生活。まずは毎日食べているお菓子や、甘〜い乳酸菌飲料をやめて、ビタミンやたんぱく質を多く摂れる食事内容に変えていきましょう。食生活を変えることで体の免疫力が上がると、老化や紫外線など、肌の天敵にも対抗できます。ただし、年齢的に代謝が落ちる時期でもありますから、「腹六分目」くらいを心がけることがポイントです。

本当の美しさとは、心身ともに健康であることが大前提。適度な運動と息抜きも取り入れながら健やかに過ごすことが、美肌づくりへの一番の近道です。

※評価はA〜Eの5段階評価

萩池洋子

萩池洋子

美容皮膚科医。東京女子医大卒。国内三国立大学病院で研究勤務後LAへ留学。UCLAの研究室で再生医療を研究、米国製薬会社エマウスメディカル勤務。ナショナルレーザー研究所集中コース卒後帰国。青山にロシール・ホリスティック・ クリニックを開院、2018年から銀座に移転し、 内面からもつくる美をホルモンや食習慣から治療する新しい医療を展開している。