幸せホルモンが美肌へ導く!専門家に聞くセロトニンの増やし方

2019/04/18

「深刻な肌荒れ」「疲れやすい」「眠れない」「イライラする」……そんな症状が出はじめたら、それは脳の“幸せホルモン”が足りていないのかもしれません。

“幸せホルモン”と呼ばれる脳の神経伝達物質・セロトニンが減少すると、気持ちのコントロールができなくなったり、感情を抑えきれなくなったりするだけでなく、不眠や体調不良を引き起こし、ニキビや肌荒れの原因にもつながります。

この記事では、女性ホルモンに詳しい専門家 烏山ますみさん監修のもと、セロトニンに関する正しい知識とセロトニンの増やし方をご紹介します。

心の調子を整えるセロトニンとは?

脳内には、感情や精神状態を左右する3つの神経伝達物質があります。まず、快楽的な感情や意欲的な気持ちを引き起こす「ドーパミン」、不安や恐怖、怒りの感情を引き起こす「ノルアドレナリン」、そしてそれら神経伝達物資の分泌量のバランスを保ち、落ち着きを与えてくれるのが「セロトニン」です。このセロトニンが減少することで、怒りっぽくなったり、疲れやすくなったりと心身の不調を引き起こす原因につながります。

快楽や怒りという対照的な感情を引き出すドーパミンとノルアドレナリンに対し、セロトニンは“幸せホルモン”とも呼ばれ、感情の起伏をコントロールするために欠かせない大切な役割を果たします。では、セロトニンが増えると身体にどんな効果が期待できるのでしょうか。次の章でくわしく説明します。

セロトニンが身体にもたらす効果

女性の肌荒れの根本的な原因には、ストレスや睡眠不足が関係している場合が多くあります。そうした不調を根本から改善するうえで、セロトニンは重要な存在。ここでは、セロトニンが増加することで得られる具体的な効果についてご紹介しましょう。

快眠効果

夜に眠くなるのは、神経伝達物質の「メラトニン」が分泌されるから。メラトニンは、日中に分泌されたセロトニンをもとにして生成されます。つまり、セロトニンを増やすこと=メラトニン分泌の活性化につながり、質の良い睡眠をもたらすのです。

アンチエイジング効果

日中にセロトニンの分泌が増えれば、メラトニンの分泌量も増えるため、アンチエイジング効果が期待できます。メラトニンは自律神経を整えるほか、身体を老化させる酸化を抑え、生活習慣病の予防にも有効です。

抑うつ効果

“幸せホルモン”という別名のとおり、セロトニンは心と身体にリラックスを与え、心身の安定を保ちます。反対にセロトニンが減少すると、うつや不安障害を引き起こすきっかけにもなりうるため注意が必要です。

美肌をつくるセロトニンの増やし方

アンチエイジングだけでなく、快眠や抗うつのためにも欠かせないセロトニンは、生活習慣のなかで増やすことができます。ここでは、女性の美肌をかなえるセロトニンの増やし方についてご紹介します。

食べ物から摂取する

セロトニンを増やすには、アミノ酸の一種である栄養素「トリプトファン」を摂取しましょう。トリプトファンは体内で生成することができないため、食べ物から摂らなければなりません。さらにセロトニンを生成するためには、トリプトファンのほかビタミンB6や炭水化物も必要です。

【トリプトファンが多く含まれる食べ物】

  • 納豆・豆腐・味噌などの大豆製品
  • 牛乳・チーズ・ヨーグルトなどの乳製品
  • 米やパンなどの穀類
  • その他(バナナ、卵、ナッツなど)

ただし、サプリメントなどでトリプトファンを過剰摂取すると、発熱をはじめ重大な副作用を引き起こす原因になることも報告されています。偏った栄養を摂るのではなく、バランスの良い食事を心がけることが大切です。

太陽の光を浴びる

セロトニンの分泌は、太陽の光を浴びることで活性化します。朝起きたらまずカーテンを開けて太陽の光を取り入れましょう。そうすると、メラトニンの分泌がストップしてセロトニンの分泌がはじまります。起床時の習慣にしてみると良いでしょう。

適度なリズム運動を取り入れる

「リズム運動」と呼ばれる一定のテンポでおこなう運動が、セロトニンの分泌を活性化させます。たとえばウォーキングやランニング、咀嚼などもリズム運動です。特別な道具が必要な運動ではないので、「出勤時に少し歩く」「食事の際にはたくさん噛む」などを日々意識してみましょう。

仲間やペットとの触れ合いで癒し効果を

信頼できる仲間との交流や会話、ペットと触れ合うこともセロトニンの分泌を活性化させる方法のひとつ。いわゆる癒し効果と同じものですが、特にスキンシップによって放出される「オキシトシン」という物質がセロトニンの分泌を活性化させます。自分の心が落ち着くものは、定期的に取り入れるようにしましょう。

“幸せホルモン”で心も肌も健康に!

ストレスや加齢が原因で起こる“幸せホルモン”の減少は、日々の生活習慣を見直すことで改善できます。

肌荒れやニキビなどの肌トラブルや疲労感、不眠などは、セロトニンが減って起きているのかもしれません……。そんな症状が現れたときは、一度自分の生活習慣を見直してみることが大切です。

日頃の生活習慣のなかで意識的にセロトニンを増やし、心身の健康と美肌を手に入れましょう。

烏山ますみ

烏山ますみ

一般社団法人 女性ホルモンバランスプランナー協会代表理事。aroma&esthetic ICHIKA.代表。独自の知識・技術をもとに「女性ホルモンバランスプランナー®」を創設。不妊、生理トラブル、PMS、更年期で悩む方のみならず、女性ホルモンに関与したお悩みに働きかける独自のセラピーを考案し、女性のキレイを応援している。著書に『セラピストのための女性ホルモンの教科書(BABジャパン刊)』がある。