美容習慣

人気美容家に聞く、2019年に取り入れたい新美容習慣

2019/01/24

肌がカサついたり、吹き出物ができてしまったり。肌トラブルの原因のひとつは、体温を調節する自律神経がうまく機能しておらず、血行不良が起こってしまっていることが理由だそう。

「当時、私の肌は凸凹。まるで月のクレーターのようだった」というボロボロの肌状態から、自律神経を整えることでキメ細やかな美しい肌を手に入れたのは、ナイトケアアドバイザー・小林麻利子さん。自身の経験や最新のデータ・研究資料をもとに指導する生活習慣改善サロンは、現在予約1年半待ちにもなっています。

今回は自らの経験をもとに、数多くの女性の美をサポートしてきた小林さんに、自律神経を整え、すこやかな肌を取り戻す美容習慣を教えてもらいました。

朝の美容習慣:朝起きた直後に日光を浴びる

朝の美容習慣

強い抗酸化力から〝アンチエイジングホルモン〟とも呼ばれ、細胞の修復や新陳代謝の促進など、美しい肌を育むために欠かせない「メラトニン」。このメラトニンの原料となるのが、脳内の神経伝達物質のひとつ「セロトニン」です。

朝、日光を浴びることによってセロトニンが分泌。セロトニンが増えれば、メラトニンも増えます。

できれば起きてすぐにカーテンを開け、日光を浴びるのがベスト。カーテンを開けて、外を眺めるだけでも大丈夫です。

最低でも起床後2時間以内には光を浴びるように。時間としては、真夏の光で3分程度、曇りの場合は1時間ほど浴びるようにしましょう。とはいえ、紫外線が肌に悪影響を与えるのは事実ですので、外出するときには日焼け止めを軽く塗って日光を浴びましょう。

冬の時期は、光不足でメラトニン不足になったり、自律神経や体内時計バランスが乱れたりと、心身ともに不調を感じやすくなる季節。そのため、昼間には外にご飯を買いに行ったり外で食べたりするようにして、意識的に光を浴びるようにするといいでしょう。

▼朝〜昼の美容習慣のポイント

  • ・朝起きた瞬間に日光を浴びること

  • ・冬の時期は朝以外も意識的に日光を浴びること

  • ・UVケア効果のある乳液を塗るなど、紫外線対策は忘れずに

夕方の美容習慣:階段を使う、帰宅中は一駅歩き体温をあげる

夕方の美容習慣

夕方の習慣として意識したいのは、いかに体温を上げるかということ。質のいい睡眠をとり自律神経を整えるには、「1日の体温の幅を広くする」のがポイント。体温は朝の4時がいちばん低く、18〜19時がいちばん高いのが平均値です。夕方の時間帯の体温を高くするようにし、メリハリをつけることで、睡眠効率が高くなり眠りも深くなります。

帰る時にひと駅歩いたり階段を使ったりなど、少し汗ばむ程度の運動をするだけでも効果があるので、美容習慣として取り入れましょう。

▼夕方の美容習慣のポイント

  • ・18〜19時の体温を上げることを意識する

  • ・ひと駅分歩いたり階段を使ったりなど、少し汗ばむ程度の運動を取り入れる

夜の美容習慣①:湯船に栓をしながらシャワーを浴びる

シャワーを浴びる

できれば湯船にお湯をためてお風呂につかるのがいちばんですが、夜遅く帰ってきたり、疲れきっているとシャワーで済ませたいもの。ただし、シャワーでも効果的にしっかり体を温められるよう、足湯をしながらシャワーを浴びるようにしましょう。

おすすめは湯船に栓をして、湯船のなかで髪や身体を洗いながら徐々にお湯を溜めること。また、シャワーを浴びる際は、首筋〜背中にシャワーのお湯を当てるようにしましょう。首には総頚動脈(そうけいどうみゃく)という太い血管があるため、この部分を温めることで血流が良くなり、身体が温まります。

夜の美容習慣②:シャワー後は決して手足を冷やさない

夜の美容習慣

シャワーを浴びたら、手足がポカポカしている状態を保つために、靴下を履いたり、早めにベッドへ入るようにしましょう。手足がポカポカしていると、睡眠の質も向上します。いかに質の良い睡眠が取れるかが、肌にも関係するのです。お風呂は髪や身体を洗うためだけのものではなく、“睡眠効率を上げるためのもの”という意識を持つようにしましょう。

夜の美容習慣③:寝る前15分は意識的にリラックスできる状態をつくる

リラックス

仕事のメールをチェックしたり、ネットサーフィンやSNSなど、スマホが手放せない現代では、寝る前まで交感神経が優位になりがち。睡眠前にいかに緊張がほぐれたリラックス状態を作り上げるかが大切です。副交感神経が優位になることで、寝つきはもちろん、血液循環が良くなり美肌にも繋がります。

副交感神経を優位にさせるには、五感を刺激すること。とくに嗅覚への刺激は自律神経の司令塔である視床下部にダイレクトに伝わるため、寝る前の自律神経のコントロールには最適です。

なかでもおすすめなのは、ラベンダーの香り。ラベンダーは自律神経に働きかけ、副交感神経を優位にする働きがあるといわれています。不安や緊張を解きほぐし、リラックスさせてくれるので、ぜひ1本持っておきたい香りです。

またアロマが家になければ、3秒吸って2秒息を止め、5秒で吐く呼吸法でもリラックス効果が得られます。しっかりと呼吸をすることで、心臓の鼓動もゆっくりになっていきます。

これらは科学的にも実証されている美容習慣。矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、意識的に、“頑張らないようにする”ことがポイント。忙しい毎日のなかでは、どのように息抜きをすればいいのかわからないもの。とくに30代以上は意識しなければ、切り替えがうまくいきません。寝る前の15分にこれらの習慣を取り入れることで、自律神経が整い、美肌になるだけでなく、心も穏やかになってくるでしょう。

▼夜の美容習慣のポイント

  • ・湯船に栓をしてシャワーを浴びる

  • ・お風呂から上がった後は決して手足を冷やさない

  • ・寝る15分前に意識的にリラックスする習慣を取り入れる

習慣が変われば、すべてに対して意欲もUP

小林麻利子インタビューカット

「一日の過ごし方を少し意識して変えるだけで、だんだん自律神経が整ってくるように。そうすると『食生活も見直そう』とか『最近運動していないな、何か始めようかな』とか、気持ちもどんどん前向きになっていくんです。とにかく小さなことでもいいので、生活を改善する第一歩を踏み出すこと。そうすることで、肌の状態も自分自身も、いい方向に変わっていくはず」と小林さん。

「今年こそ変わりたい」「自分に自信をつけたい」という思いを後押ししてくれる朝・夕・夜の美容習慣。朝の時間がなかったら夜に。ヘトヘトに疲れてすぐにでも眠りたい日は翌朝に…など、できることから、毎日の生活に取り入れてみてください。

小林麻利子

小林麻利子

同志社大学卒業、京都市出身。ナイトケアアドバイザー・睡眠改善インストラクター・パーソナルボディトレーナー。「美は自律神経を整えることから」を掲げ、生活習慣改善サロンFluraを開業。最新のデータ、研究をもとに、睡眠や入浴、運動など日々のルーティンを見直すことで美人をつくる『うっとり美容』を指導。生活に合った無理のない実践的な指導が人気を呼び、延べにして約1700名もの女性の悩みを解決し、サロンは予約1年半待ち。
近著『ぐっすり眠れる、美人になれる! 読むお風呂の魔法』『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』